KCCとSilverstream、今後4隻にエア潤滑技術を装備する契約に合意

Klaveness Combination Carriers（KCC）は、燃料消費とそれに伴う二酸化炭素排出量の削減に実績のあるエア潤滑技術であるSilverstream®️システムをさらに4隻の船舶にレトロフィットすることに合意したと発表しました。

この技術は、まずCLEANBUであるBarracudaとBarramundiに装着され、その後CABUであるBalboaとBaffinにも装着される予定です。これらの船舶が、すでに装着済みのMV Ballardと間もなく装着されるMV Baruに加わることで、Silverstreamのテクノロジーが搭載されるKCCの船舶は合計6隻となります。

Silverstream®️システムでは、船底の平らな部分に設置された一連のエアリリースユニット (ARU) を利用します。オイルフリーのコンプレッサーによって発生した圧縮空気がARUから放出され、船体を潤滑するマイクロバブルの層が形成されることで、船体と水の間の摩擦が減少します。これにより、燃料消費量が削減され、結果として二酸化炭素排出量も削減されます。

KCCのCEOであるEngebret Dahmは次のようにコメントしています。「実績がある信頼性の高い技術によって当社のフリートのエネルギー効率を向上させることは、お客様に費用対効果の高い脱炭素化を提供するという当社のコミットメントにおいて極めて重要です。9月にMV Ballardで初めて導入されたSilverstreamソリューションの初期性能データにより、当社の期待に沿った燃料消費量の削減が確認できました。その導入拡大を楽しみにしています。」

Silverstream Technologiesの創設者兼CEOのNoah Silberschmidtは次のように付け加えています。「KCCとの当社の協力関係は、ますます強固なものになっています。KCCはSilverstream Technologiesにとって素晴らしい協力相手であり、ネットゼロに向けた同社の道程をサポートできることを嬉しく思います。ウェットおよびドライのバルク船セグメントはSilverstreamにとって重要なものであり、Silverstream®️システムがこれらの効率的な兼用船で運用中に達成される節約を実証できることを喜んでいます。」

Silverstreamのソリューションは、KCCの船舶で平均5～7％の排出削減を達成すると見込まれています。フリートで実施中の他のエネルギー効率改善策と合わせると、この数値は新造船の性能と比較して約15%に達します。契約した4隻に加え、KCCには、2016年から2021年に建造された船舶にもこの技術を搭載するオプションもあります。